突発性難聴と向き合うこと

突発性難聴(急性感音難聴)の記録です。

8_退院と予後についての感想

10日間の入院を経て、無事退院することができました。

後ほど検査結果をまとめた記事を書きたいとおもっていますが、退院したときも、やや改善したとはいえ聴力は落ちたままです。

なんとか

歩くことはできても駅などの音が四方八方から鳴り響く空間に居ると、ふらふらしてきます。

 

手足の先がひんやりしてきて、視界がもやもやし始めました。息があまりできなくなり、ベンチに座ったまましばらく動けませんでした。

 

治療はこれからも続くのだなとその時に強く思ったのを覚えています。

 

さて、検査の経過と、予後の回復経過は後ほど記事にするとして、この年齢で初めて完治しない病気を患った者として、初めての感情に出会いました。

 

突発性難聴になってから常に「一生このままなんじゃないか」という恐怖を心のどこかに持っています。 

 

一生めまいが止まないのではないか

一生吐き気が止まらないのではないか

一生人混みに行けないのではないか

一生聴力はこのままなのではないか

 

でも、今の所ひとつひとつ完治はせずともクリアしています。

後遺症が残っても、案外慣れたり、対策を自分で出来るものです。

 

発症しないことがもちろん一番良かったと思います。でも、同時に人間の順応力にポジティブな感情を見出すことも最近は増えました。

 

一時は寝返りのたびに嘔吐していたのが、仕事に復帰することもできました。これは本当に喜ばしいことです。